エコキュートは、省エネ効果の高い給湯装置ですが、断水が発生した場合には正常な動作が停止します。この文書では、断水時にエコキュートの対処方法と断水後に再開するための手順を解説します。
また空焚きエラー(P08)が出た際の復帰を自身の家の給湯器で解説。
※自己責任にてお願いします。読んでも意味が分からない方は業者に頼んで下さい。
断水中にする事
断水になったらする事。
- 水道メーター(給水バルブ)を閉める
- ブレーカーを落とす(200V)分電盤
- エコキュート本体のブレーカーを落とす
- エコキュート本体には、ヒーターのブレーカと操作盤用リモコン電源がある機種があります。
タンク用のブレーカーと操作用のブレーカーが付いている機種があります。(画像は電源が入ってる状態です)
災害での断水にはその他の被害が出る時がありますので、注意して下さい。
給水バルブは給湯器の下の化粧パネルの部分を外すと現れます、バルブは後ろ側に付いてる事があります。
黄色枠のバルブが給水バルブです、施工によって違ってきます。
断水からの再開手順
通水再開後の水はにごりが有ったりしますので、水がある程度綺麗になるまで給湯器の給水バルブを開かないで下さい、水路などにゴミが溜まったりして故障の原因になります。
水が透明になりましたら以下の再開をして下さい。
【注意事項】
エコキュートの再開手順を行う前に、以下の注意事項にご注意ください。
- 必ず給水バルブを閉めた状態で作業を行ってください。
- エコキュートの電源を切ってから再開手順を行ってください。
- 漏水や火災などの二次災害を防ぐため、説明書を確認して正確に手順を実施してください。
- 完全に動作確認荷が取れるまでその場から離れない。
【手順】
- 水道メーターのバルブが閉めてる場合は開ける
- 断水が解消されたことを確認し、水道メーターのバルブをゆっくりと開けてください。
- 水道メーターのバルブを完全に開けるまで待ちます。
- エコキュートの給水バルブを開ける
- 「逃し弁」を開く(通常上部窓にあります)
- エコキュートの給水バルブを、ゆっくりと開けてください。
- 給水バルブを完全に開きタンクが満タンになるまで待つ。
- 正常に水が入るのを確認して逃し弁から水が流れる事を確認して逃し弁を閉める。
- エコキュートの電源を入れる(先に電源を入れる機種もあり)
- エコキュートの200Vブレーカを入れる。(給湯器のブレーカーは上げない)
- エコキュートが再起動し、正常な動作を始めるまで待ちます。
- 給湯器の再設定
- エコキュートの操作パネルやリモコンを使用して、給湯温度やタイマー設定を再設定してください。
- 深夜電力などの設定は説明書で確認して設定、時計を合せないと正常に動作しない事があります。
- 必要な設定が完了したら、再度正常な給湯が行われることを確認してください。
機種によって先に分電盤の200Vのブレーカを上げ、操作盤に給電する機種もあります、説明書などで確認して下さい。
エラー(P08)表示された
表示リモコン部に「P08」が表示されました、これは「空焚き安全装置」が働いた事によるエラーです、説明書にはこのエラーは乗っていませんがリセットする事で稼働できます。
リセットは上下にあります、黒い部分が出てますのでそこを押し込んで下さい、感触はあまりありませんが「カッチ」となればリセットされています。
どこにあるか分からない場合は「タンク加熱用」のブレーカーから伸びている耐熱用のケーブルを辿って行けば見つかります。その際タンク側は保温材に包まれています、慎重に確認すればめくる事が出来ます。
リセット後はリモコン部でエラーコードが消えている事を確認して下さい。
リセットしても動作しない・新たなエラーコードが出た場合は故障の可能性がありますので、使用を止めて修理して業者に連絡下さい。
【結論】 エコキュートの断水からの再開方法について解説しました。断水が発生した場合は、上記の手順に従って再開を行ってください。安全に再開することで、エコキュートの正常な動作を維持し、快適な給湯環境を享受することができます。
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