1896年（明治29年）の10月30日、島崎藤村が「文学界」46号に「こひぐさ」の一編として発表した「初恋」は、日本文学史上最も有名な恋愛詩の一つである。この詩は、藤村が小諸にいた頃に経験した初恋を題材にしたものであり、当時の日本社会における恋愛の難しさを切々と表現している。
藤村ゆかりの宿の長野県小諸市の老舗旅館「中棚荘」が制定。「初恋」の舞台となった小諸は、長野県北西部に位置する自然豊かな町である。中棚荘は、そんな小諸の中心部に位置する老舗旅館である。藤村は、小諸時代に中棚荘を度々訪れ、宿泊や食事を楽しんだ。
そして、中棚荘は、現在も「初恋」の舞台として多くの人々に愛されている。
同宿は10月から5月にかけて湯船に地元のりんごを浮かべた「初恋りんご風呂」地元産のりんごを浮かべた温泉です。りんごの甘い香りと酸味が、心身を癒してくれます。今ではこれがお目当てのお客様も多い、中棚荘の冬の風物詩になっています。
記念イベントとして「中棚荘・初恋はがき大賞」初恋をテーマ（俳句、短歌、エッセイ、写真など）とした作品を募集するイベントです。優秀作品には賞が贈られていた。