8月4日は 【へらしぼりの日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

神奈川県川崎市で「へらしぼり」などの金属加工を手がける有限会社相和シボリ工業(設立:1982年(昭和57年)12月)、株式会社大矢製作所(設立:1961年(昭和36年)2月)、今野工業株式会社(設立:1967年(昭和42年)6月20日)の3社が共同で制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

「へらしぼり」は、別名「ヘラ絞り」「ヘラ加工」とも呼ばれる金属加工技術の一つ。金属板を専用の回転盤(チャック)に固定し高速回転させながら、「へら」と呼ばれる棒状の工具を職人が巧みに押し当て、少しずつ金属を変形させていく技法です。まるで陶芸の轆轤(ろくろ)のように、平らな金属板が美しい曲面をもつ立体へと変化していく様は、まさに職人技の真骨頂。

この技術は、ランプシェードやトロフィー、仏具、楽器のベルなど、様々な回転体の製作に用いられ、現代の工業製品にも欠かせない加工法として息づいています。


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近年、職人の高齢化や後継者不足が深刻な課題となる中、記念日を通じて、この伝統技術の認知度を高め、若手職人の育成や技術の伝承を促進することが主な目的。

「へらしぼり」は手作業による部分が多い伝統技術ですが、現代ではCNCマシンなどのデジタル技術と融合した新しい展開も見られます。しかし、金属の特性を見極め、へらの角度や圧力を絶妙に調整する職人の感覚は、今なお機械では代替できない価値を持っています。

「へらしぼりの日」は、こうした日本のものづくりの真髄を次世代に伝え、技術革新と伝統技術の調和を図る大切な機会となる事が込められています。

日付は「へら(8)しぼり(4)」の語呂合わせから8月4日を記念日としたもの。

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