1925年(大正14年)8月、スイスのジュネーブで「子どもの福祉世界会議(World Conference for the Well-being of Children)」が開催されました。世界各国から子どもの福祉に携わる関係者が集まったこの歴史的な会議において、6月1日を「国際こどもの日」とすることが宣言されました。当時、第一次世界大戦後の混乱のなかで、栄養不良や労働搾取など過酷な環境に置かれた子どもたちが世界中に数多く存在していました。こうした現実を前に、国境を越えて子どもたちの福祉を守ろうという強い意志が、この記念日の誕生につながったのです。
「国際こどもの日」は、世界の子どもたちの 相互理解と福祉の促進 を目的としています。すべての子どもが安全で健やかに成長できる社会を築くこと、そして子どもたちが直面する貧困・紛争・教育格差・虐待といった課題に対して、大人たちが真剣に向き合い行動することを促す日です。
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現在でも世界では多くの子どもたちが児童労働に従事しているとされ、紛争地域では教育を受ける機会すら奪われている子どもたちが後を絶ちません。日本国内においても、子どもの相対的貧困、いじめ、虐待、ヤングケアラーの問題など、子どもを取り巻く環境には多くの課題が存在しています。6月1日という日は、こうした現実に目を向け、一人ひとりが「自分にできること」を考えるきっかけとなる大切な日です。
日付は、1925年の子どもの福祉世界会議が開催された6月1日が由来となっています。
子どもに関する国際的な記念日には、6月1日の「国際こどもの日」のほかに、11月20日の「世界こどもの日(World Children’s Day)」 があります。両者は似た名称であるため混同されがちですが、制定の経緯と趣旨が異なります。
「世界こどもの日」は、1954年に国連総会の決議によって制定されました。11月20日という日付は、1959年に「児童の権利に関する宣言」が、さらに1989年には「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」が、いずれも同じ11月20日に国連総会で採択されたことに由来しています。こちらは国連が主導する記念日であり、子どもの「権利」に重点を置いている点が特徴です。
一方、6月1日の「国際こどもの日」は、国連ではなく1925年の国際会議を起源とし、子どもの「福祉」と「相互理解」により軸足を置いた記念日です。