地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として認定する文化庁が制定。
文化庁が2015年に創設した「日本遺産」制度は、地域の歴史的魅力や特色を物語として紡ぎ出し、日本の文化・伝統を次世代に伝える新しい文化財の活用策です。従来の文化財指定制度が、個々の文化財の価値付けや保護に重点を置いていたのに対し、日本遺産は地域に点在する文化財を「面」として捉え、その価値を物語として紡ぎ出すことで、より親しみやすく、魅力的な形で発信することを目指しています。

Japan’s World Heritage Sites
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各認定地域は、各地域に伝わる有形・無形など、豊かな歴史的文脈の中で育まれた伝統、祭り、産業、景観などを地域社会が主体となって総合的に整備・活用し、観光資源として磨き上げていくことで、地域の活性化にも貢献できる文化外交の新たな形の「日本遺産」に対する理解と関心を高めるのが目的。
文化財の新しい保存・活用の在り方として注目を集める日本遺産は、インバウンド観光の振興や地域のブランド化にも大きく寄与し、各地域の誇りある文化を世界に向けて発信する重要な役割を担っています。
日付は「日本遺産」のこうした取り組みは、観光振興を通じた地域の活性化を図ることも重要な目的の一部である事から、ゴールデンウィークなど旅行シーズンを意識する2月と、親しみやすく憶えやすい「にほん(2)いさん(13)=日本遺産」という語呂合わせで2月13日に。
※「文化遺産オンライン」