創業1947年(昭和22年)9月、寿司飲食業など旋回食事台の寿司フランチャイズ業などを手掛け、「廻る元禄寿司」回転寿司チェーンの元禄産業株式会社(設立:1962年(昭和37年)4月)が制定。
日本の食文化の一つとして確固たる地位を築いた「回転寿司」。その革新的なコンセプトは、今や世界中で親しまれるようになりました。
「回転寿司」のルーツには元禄産業株式会社の創設者であり、回転寿司の生みの親とも呼ばれる白石義明氏でした。
白石氏は、当時ビール工場の製造ラインで使われていたベルトコンベアに着目しました。これにヒントを得て、「旋回式食事台」を開発したのです。高級料理の代名詞であった「寿司」を、手軽に楽しめる大衆食へと変革したこの発明は、現在の回転寿司の基礎を築き上げることとなりました。
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白石氏の情熱と努力が実を結び、1958年(昭和33年)4月、東大阪市で「廻る元禄寿司 1号店」がオープンしました。回転寿司の登場は、日本の食文化に大きな影響を与えました。それまで敷居の高かった寿司を、老若男女問わず気軽に楽しめるようになったのです。鮮やかなネタが乗ったお皿が回転レーンを巡る光景は、まさに日本の食卓の風物詩となりました。
時代とともに進化を遂げた回転寿司は、今やセルフオーダーシステムやタッチパネル式の注文画面など、最新のテクノロジーを取り入れた店舗も増えてきました。トレンドに合わせた多彩なメニューも魅力の一つです。定番のネタに加え、創作寿司やデザート、地域限定など、バラエティ豊かなラインナップが食べる楽しみを広げています。
さらに、回転寿司は日本国内にとどまらず、世界各国でも人気を博しています。日本食ブームの追い風を受け、アメリカやヨーロッパ、アジア諸国に次々と出店されています。現地の嗜好に合わせたローカライズも進み、グローバルな広がりを見せています。
回転寿司は、日本が世界に誇る食文化の一つとなりました。手頃な価格で新鮮な寿司が味わえる利便性、そして何より、レーンを回るカラフルなお皿から好きなネタを選ぶ楽しさが、多くの人を魅了してやみません。白石義明氏が生み出した「回転寿司」というイノベーションは、時代を超えて愛され続けています。
日付は回転寿司の仕組みを考案した白石義明氏の誕生日(1913年(大正2年)11月22日)にちなんでいる。
ちなみにベルトコンベヤ(コンベア)は主に石川県で製造されており、またコンベアの流れは右利きの方が取り易い様に時計回りに回っているのが一般的となっている。近年はバイトテロと呼ばれる従業員の行動や一部のお客の迷惑行為がSNS等で発覚する様になり、回転レーンで流さず直接届けるフルオーダー方式が増えている。