滋賀県の南東部、鈴鹿山系の西麓に位置する滋賀県蒲生郡日野町が、江戸時代から全国に名を馳せた近江日野商人の精神と功績を称え制定。
2024年一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。
近江日野商人は、江戸時代初期から明治時代にかけて、日野を拠点に全国で活躍した商人集団です。彼らは当初、日野椀や日野合薬などの特産品を携えて行商を始めました。その後、商圏を拡大し、特に北関東では醸造業を中心に事業を展開、「日野の千両店」と呼ばれるほどの成功を収めました。
近江日野商人の歴史と商法 近江商人400年の奔流
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「陰徳善事」の精神に基づき、商売で得た利益を社会に還元することを重視しました。また、「三方よし」の理念は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という考えで、取引におけるすべての関係者の利益を考慮する先進的な経営思想でした。
彼らの成功の鍵は、勤勉さと質素倹約の精神、そして強固な相互扶助の精神にありました。「日野大当番仲間」という商人組合を組織し、毎年2月5日に「大寄り合い」を開催して情報交換や互助を行っていました。この豊かな商人文化を現代に継承し、その価値と魅力を広く発信することを目的としています。日野町は、近江日野商人の精神を地域の誇りとし、その教えを現代の経営や地域振興に活かそうとしています。
日付は「日野大当番仲間」が毎年2月5日に「大寄り合い」の日として集っていたことに由来する。