1520年11月28日に、ポルトガルの偉大なる航海者、フェルディナンド・マゼランが、後にその名を冠されることになるマゼラン海峡を通過し、太平洋の大海原に出たことに由来。
マゼランは、スペイン王国からの支援を受け、香料諸島(モルッカ諸島)への西回り航路を開拓するという壮大な計画に挑みました。スペイン船5隻(トリニダード号、サン・アントニオ号、コンセプシオン号、ビクトリア号、サンティアゴ号)と約270人の船員を率いていました。
当時、大西洋を越えた先に未知の海が広がることは誰も知りませんでした。1520年に至っても、船団は厳しい自然環境や食料不足、さらには船内の不和といった様々な試練に立ち向かっていたのです。
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ついに11月28日、彼らは険しくも美しい南米大陸最南端の海峡を抜け、眼前に広がる静かで穏やかな海に出ました。マゼランはその景色に感銘を受け、「El Mare Pacificum(平穏な海)」と名付けました。ここから「太平洋(Pacific Ocean)」の名が生まれ、地球の新たな地理が明らかにされたのです。
マゼランの船団は、その後も航海を続け、船員の多くが病気や飢えで命を落とす中、フィリピン諸島に到達しました。マゼランは、現地の部族長との戦いで命を落としましたが、残された船員たちは香料諸島に到達し、貴重な香辛料を積んでヨーロッパへの帰路につきました。
1522年9月6日、わずか1隻となった船がスペインに帰国する。これにより、人類史上初めて地球一周航海が成し遂げられ、その際に曜日がズレてる事から地球が丸いことが証明されたのです。
マゼランの偉業を称え、太平洋の発見を記念して、毎年11月28日は「太平洋記念日」として祝われています。この日は、冒険心とチャレンジ精神の象徴として、私たちに勇気と希望を与えてくれます。