腹部のヘルニアに関する研究の発展および普及などを行う一般社団法人日本ヘルニア学会が制定。
2025年(令和7年)5月1日一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。
鼠径ヘルニアは、足の付け根付近にある鼠径部の筋肉や腱膜の弱い部分から、腸などの腹部臓器が飛び出してくる状態です。この突出した部分が皮膚を押し上げ、目に見える膨らみを形成します。日常生活において、立ったり、咳をしたり、重いものを持ち上げたりすると症状が顕著になることが特徴です。
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鼠径ヘルニアの主な症状には、鼠径部の不快感や痛み、視認できる膨らみなどがあります。多くの場合、初期段階では痛みを伴わないこともあり、そのために見過ごされやすい疾患でもあります。
鼠径ヘルニアは、成人では自然治癒することはなく、手術による治療が必要とされています。しかし、多くの患者さんが症状を軽視したり、受診を遅らせたりすることで、症状が悪化するケースも少なくありません。重篤な合併症を防ぐためにも、早期発見と適切な治療が非常に重要です。
日本ヘルニア学会は、この記念日を通じて、鼠径ヘルニアに関する正確な情報提供と、専門医による適切な診断・治療の重要性を広く伝えることを目的としています。少しでも気になる症状があれば、遠慮なく専門医に相談することをお勧めします。
日付は、数字の「6」がヘルニアの膨らみや、臓器が飛び出す穴(ヘルニア門)の形状に似ていること、そして学会が2023年(令和5年)6月1日に法人として登記された日であることが由来です。