6月27日は 【演説の日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

1874年(明治7年)6月27日のこの日、慶應義塾の三田演説館において、日本初の公開演説会が開催された事を記念して。

この歴史的な試みは、福澤諭吉の「演説は独立自尊の精神を養うもの」とする理念のもと、近代日本における言論と討論文化の幕開けを告げるものでした。
福澤諭吉は、西洋の議会制度やスピーチ文化に深い関心を抱いており、日本の近代化には、個人が自由に意見を述べ、論理的に議論する能力の育成が不可欠だと考えていました。

独立のすすめ 福沢諭吉演説集

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その実現の一環として、演説専用施設「三田演説館」の建設が計画されます(完成は翌1875年)。しかし、その前年にはすでに仮の施設や屋外にて、塾生による演説会が開催され、歴史の一歩が刻まれました。
初の演説会では、慶應義塾の塾生たちが「交際論」「西洋事情」などをテーマに登壇し、西洋式のスピーチスタイルを披露。これは、それまでの日本にはなかった、新しい「話す文化」の導入でもありました。

この試みは、やがて日本全国に広がる自由民権運動や、近代議会制度への発展へとつながっていきます。ディベートやパブリックスピーキングといった文化の土台は、ここから始まったといっても過言ではありません。

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