統計的に見ると、9月26日は日本への台風の襲来が特に多い日となっている日、台風は記録的な被害をもたらしました。
まず、1954年(昭和29年)に発生した「洞爺丸台風」。この台風は九州・中国地方に上陸し、猛威を振るった後、北海道にまで達しました。この台風が引き起こした災害は未曾有の規模で、死者・行方不明者は1,761名にものぼり、特に北海道を襲った際には、洞爺丸台風という名前の由来となった洞爺丸の沈没事故が発生。これにより、旅客船が沈没し多くの命が失われるという悲劇が起こりました。被害を受けた住家は207,542戸に及び、そのうち全壊や半壊、さらには流出した家屋も多数報告されています。
次に、1958年(昭和33年)に日本を襲った「狩野川台風」は、伊豆半島と関東地方を中心に大きな被害をもたらしました。特に、静岡県の狩野川流域では大規模な洪水が発生し、多くの命が奪われました。この台風による死者・行方不明者は1,269名で、被害に遭った住家は16,743戸にも達しました。当時の日本は復興の最中でしたが、この台風はそれに大きな影響を与え、地域社会に深刻な爪痕を残しました。
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さらに、1959年(昭和34年)に上陸した「伊勢湾台風」は、紀伊半島から東海地方を襲い、戦後最悪の台風災害のひとつとされています。この台風により、死者・行方不明者の数は5,098名に上り、被害を受けた住家は153,890戸。特に愛知県や三重県の沿岸地域では、高潮や洪水が甚大な被害をもたらし、多くの集落が壊滅的な被害を受けました。伊勢湾台風は、日本の防災体制に大きな課題を残し、その後の災害対策に大きな影響を与えました。
これらの台風は、それぞれ異なる年に発生しましたが、すべて日本列島に甚大な被害をもたらした点で共通しています。この日を境に、日本の災害対策や防災意識が大きく変わり、特に台風に対する備えが一層強化されるきっかけとなりました。