11月25日は 【篤志献体の日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

医学の発展のために、献体の意義を広く伝え、実態調査や献体団体の支援・連携を行うことを目的とした公益財団法人日本篤志献体協会が制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

「篤志献体(とくしけんたい)」は、医学・歯学教育や研究の発展のために、自らの死後の遺体を無条件・無報酬で提供する崇高な行為です。「篤志」という言葉には「志が厚い」という意味が込められており、医療の未来に対する深い思いやりと利他的精神を象徴しています。

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この行為は単なる遺体の提供ではなく、未来の医師や歯科医師の教育を支え、医学研究の発展に直接貢献する、かけがえのない社会貢献です。解剖学実習や手術手技の訓練、新たな治療法の開発など、医療の発展に不可欠な役割を果たしています。

現代医学教育において、解剖学実習は医師・歯科医師を目指す学生にとって必須の学びの場です。献体された方々の尊い意志によって、学生たちは人体の精緻な構造を実際に学び、生命の尊厳を肌で感じることができます。これは書籍やデジタル教材だけでは得られない貴重な経験です。

各大学では、献体された方々への感謝と敬意を表するため、「解剖体慰霊祭」などを執り行い、医学生たちは献体者と遺族への深い感謝の念を育みます。この経験は、将来の医療者としての倫理観や患者への敬意を形成する重要な礎となります。

篤志献体の日は、単に記念するだけの日ではなく、篤志献体が持つ社会的価値や、医学教育への貢献について、より多くの人々に知っていただき、理解を深めていただく啓発の日でもあります。

日付は「医学および歯学の教育のための献体に関する法律」(献体法)の施行日の1983年(昭和58年)11月25日を記念日としたもの。

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