10月16日は 【世界食料デー】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

1945年(昭和20年)10月16日の今日、第二次世界大戦が終結したばかりの世界において、食糧不足が深刻な課題となっていました。そのような状況の中で設立されたのが国連食糧農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization)です。FAOは、すべての人々が栄養価の高い食料にアクセスできる世界を目指し、飢餓撲滅と農業の発展を推進する国際的な取り組みをスタートさせました。

この機関の設立を記念し、1981年(昭和56年)に国際デーの一つとして「世界食料デー(World Food Day)」が制定されました。この日は、単なる記念日ではなく、世界中の人々が「食糧不足の解決策」を共に考える重要な機会を提供するものです。各国でシンポジウム、ワークショップ、展示会が開かれ、政府機関、NGO、農家、市民団体などが連携し、飢餓問題の解消に向けた議論が行われます。


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現在でも、世界人口の約9%が慢性的な飢餓に苦しんでいます。特に開発途上国では、気候変動や紛争、農業技術の遅れが原因で食糧生産が追いつかず、飢餓の連鎖が続いています。また、栄養不良に苦しむ人々も多く、子どもたちの成長を阻む深刻な健康問題が生じています。

一方で、世界全体では十分な食糧が生産されていますが、フードロス(食料廃棄)や分配の不均衡が大きな問題となっています。こうした課題を解決するために、FAOは「持続可能な食料システム」の構築を提案し、国際的な協力を強化しています。

世界食料デーは、私たちが「食べる」という日常の行為が、世界のどこかで飢餓に苦しむ人々の未来にもつながっていることを思い出させてくれる貴重な日です。

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