福岡県福岡市を中心にこどもの歯科医院を運営する「医療法人 元気が湧く」は、子どもたちの健やかな成長を支援する新たな取り組みとして、絵本と図鑑に特化した民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー」(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)が制定。
「図鑑の日」制定には二つの明確な目的があります。第一に、言葉や絵、図形などから形のあるものを立体的に捉え、想像力を育む図鑑の教育的価値を広く社会に知ってもらうこと。図鑑は、精緻な図版と正確な解説により、子どもたちに具体的なイメージを与え、知的好奇心を刺激する優れた教材です。
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第二に、子どもから大人まで、あらゆる世代が図鑑に親しめる環境づくりの推進です。図鑑は特定の年齢層だけのものではなく、生涯にわたる学びのパートナーとして価値があります。「絵本と図鑑の親子ライブラリー」では、この理念に基づき、幅広い分野の図鑑を取り揃え、誰もが気軽に利用できる空間を提供しています。
図鑑は「知識の倉庫」以上の存在です。生き物、宇宙、乗り物、身近な道具まで——同じ対象を親子で見て、似ている点や違いを言葉にする。その対話の積み重ねが、比較・分類・仮説づくりといった学びの基礎を自然に育てます。ページの余白にメモを残したり、実物を見に散歩へ出かけたり、家の中でミニ標本を作ったり。図鑑の楽しみは、いつでも現実の体験へと橋を架けてくれます。
赤ちゃんから大人までが安心して本と出会える場として、絵本と図鑑を中心に手に取りやすい選書を心がけています。医療の現場を知る法人が地域にひらくライブラリーだからこそ、心と身体の発達に寄り添った読書体験を、まちにひろげていく——図鑑の日には、そんな思いも込められています。
日付は、日本で最初に「図鑑」という書籍名称が使われた『植物図鑑』の初版が発行された日に由来します。1908年(明治41年)10月22日のこの日、「東京博物学研究会」(代表:村越三千男)の編集により、日本を代表する植物学者・牧野富太郎博士の校訂を経て、北隆館/参文舎から出版された。
