6月6日は 【バイオバンクの日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

多様な背景や設立経緯を持つ国内の主要バイオバンクや診療機関併設型バイオバンクが連携・協力し、それぞれが保管する生体試料や情報を一元的に管理・活用できる体制を整え、横断的な研究利用の促進を目的としたネットワークのバイオバンク・ネットワーク ジャパンが制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

バイオバンクとは、患者さんや一般の方々から提供された血液、組織などの生体試料と、それに関連する診療情報や健康情報を系統的に収集・保管し、研究者に提供する仕組みです。これらの貴重な試料は、新たな疾患メカニズムの解明や革新的な治療法・診断法の開発など、医学研究の発展に不可欠な資源となっています。

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バイオバンク事業には様々な種類があり、ヒト由来の試料を扱うものだけでなく、マウスやブタなどの実験動物、イネなどの植物、さらには細菌などの微生物を対象としたものも存在します。また、骨髄バンクやアイバンクのように、主に治療目的で設立された組織バンクもあります。

バイオバンク・ネットワーク ジャパンでは、特に将来の医学研究への活用を目的として、患者さんや健常者から提供された生体試料と医療情報を適切に管理・保存しているヒト由来試料のバイオバンクに焦点を当てています。

日本には、東北メディカル・メガバンク、バイオバンク・ジャパン、ナショナルセンター・バイオバンクネットワークという3つの大規模バイオバンクが存在します。これらは国内の医学研究を支える重要な基盤となっています。

バイオバンク・ネットワーク ジャパンは、これら3大バイオバンクをはじめとする国内の多くのバイオバンクをネットワーク化し、生体試料や情報の横断的な活用を促進する取り組みを行っています。これにより、個々のバイオバンクでは達成困難な大規模な研究や、希少疾患の研究などが可能になります。

この記念日を通じて、医学研究の発展に欠かせないバイオバンクの存在と意義を、より多くの方々に知ってもらう事を目的とし、未来の医療への理解と協力の輪が更に広がることが期待されています。

日付は、バイオバンクの英語表記「biobank」の二つの「b」が数字の「6」に似ていることにちなんで6月6日を記念日としたもの。

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