コスメブランド「Bijou Factory（ビジュファクトリー）」のプロデューサーであり、美容研究家の菅原麗子が代表を務める、NGO団体（非利益団体）日本スマイルメイク協会が制定。
この協会が制定した「チャリティーメイクの日」は、メイクアップアーティストたちが病院や福祉施設を訪れ、高齢者や入院患者、障がいを持つ方々にプロのメイクを施すボランティア活動を広めるために設定されました。
私たちは日常の中で、髪を整えたりメイクをしたりと「見た目を整える」ことで、自然と気分が上がり、自信を持って一日を過ごせることがあります。ちょっとした変化が、心に前向きな力を与えてくれることを、きっと多くの人が経験しているのではないでしょうか。
しかし、病気で入院している方や、高齢の方、障がいのある方々にとっては、そうした「自分をきれいに整える」「自分の魅力を再確認する」機会が少なくなってしまうことがあります。毎日が治療や介護に追われ、自分自身に向き合う時間が持てない方も多いのです。
そんな中で行われている「チャリティーメイク」は、単なる外見の変化にとどまりません。メイクという行為を通して、その人が本来持っている魅力や美しさを映し出し、「自分って、こんなに素敵だったんだ」と感じてもらうことができます。
鏡の中で笑顔を浮かべる自分の姿に出会ったとき、そこには確かな変化が生まれます。「また誰かと話したい」「もう一度社会とつながりたい」「明日も頑張ってみよう」——そんな前向きな気持ちが、少しずつ心に芽生えていくのです。
チャリティーメイクには、「美しさ」を通じて、その人自身の尊厳や生きる力をそっと後押しする力があります。そして、それを支えるのは、メイクを施す人の優しさとまなざしです。一人の笑顔が、まわりにまた笑顔を広げていく——それは、まさに「笑顔のリレー」と言えるでしょう。
「チャリティーメイクの日」をきっかけに、メイクの持つ力と、人の手によって生まれるぬくもりについて、少し立ち止まって考えてみませんか。あなたのほんの小さな行動が、誰かの人生に光を灯すこともあるのです。
日付は5月の「メイ（May＝5）・ク（9）」と読む語呂合わせから5月9日を記念日としたもの。