8月3日は 【やさしい日本語の日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!


神奈川県横浜市に事務所を置く、やさしい日本語の普及を目的に、社会への提言、会員の交流・育成、関連情報の発信やイベント開催などを行っている一般社団法人やさしい日本語普及連絡会が制定。
2025年(令和7年)8月1日に一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

この取り組みは、日本語の理解やコミュニケーションに困難を抱える人々に対して、語彙や文法を「易し」くした日本語を「優し」い気持ちとともに使おうという運動です。

「やさしい日本語」は、ただ日本語を簡単にするだけのものではありません。
それは、言葉の壁を越えてお互いの心をつなぐ、大切なコミュニケーションの方法です。

やさしい日本語ってなんだろう

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「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、認知症の高齢者や、知的障害・発達障害のある人、耳の聞こえにくい人など、さまざまな人たちとの会話を助ける力があります。

この法人は、言葉に困っている人たちが安心して暮らせるように、**わかりやすい言葉(語彙や文法)を、やさしい気持ちで使う「やさしい日本語」**を広める活動をしています。

高齢化や多様化が進む社会の中で、みんなが使える、思いやりのある言葉として、「やさしい日本語」はこれからますます大切になります。誰にでもできる小さな配慮のひとつとして、この取り組みを広げていくことが目標です。

やさしい日本語普及連絡会が提唱する「ハサミの法則」は、誰でも実践できる簡潔なガイドラインです:

  • っきり話す:明瞭な発音、適切な速さで
  • いごまで話す:途中で省略せず、丁寧に伝える
  • じかく話す:簡潔な文で、一文一義を心がける

この法則は、緊急時はもちろん、日常の様々な場面で役立ちます。外国人観光客への道案内、公共施設での案内、職場での指示など、あらゆるシーンで活用できるのです。
重要なのは、「やさしい日本語」は日本語そのものを変えたり、豊かな表現を制限したりするものではないということです。それは「必要に応じて」使うコミュニケーションツールであり、日本語母語話者同士の自由な会話や方言、文化的表現を否定するものではありません。

むしろ、状況や相手に合わせて言葉を選ぶという「気づき」こそが、この取り組みの真髄なのです。相手を思いやる心と、伝わる喜びを共有することが、より開かれた社会への第一歩となります。多様性を認め合い、誰もが自分らしく生きられる社会への小さいながらも確かな一歩となることを願っています。

日付は「や(8)さ(3)しい」という語呂合わせと、「ハ(8)サ(3)ミの法則」という二重の意味を込め、親しみやすい語呂合わせから8月3日を記念日としたもの。

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