1877年(明治10年)8月21日のこの日に開幕した第1回内国勧業博覧会で、会場の上野公園中央の人工池に日本初の西洋式の噴水が作られ始めたことを記念。落成したのは9月8日。
この博覧会は、日本の産業振興と西洋技術の普及を目的とした画期的なイベントでした。その会場中央には、日本初の西洋式噴水が設置され、来場者たちに大きな驚きと感動を与えました。
この噴水は、博覧会の象徴ともいえる存在であり、人工池の真ん中で水を高く吹き上げるその姿は、西洋文化の洗練された美を示すものでした。当時、日本ではまだ珍しかったこの噴水は、西洋の技術やデザインがどれほど精巧であるかを示す例であり、見物人たちの目を釘付けにしました。
この噴水が持つ象徴的な意味は、単なる技術の披露にとどまらず、日本の近代化への決意と、新しい時代の幕開けを告げるものでもありました。西洋式噴水の導入は、日本が世界に向けて開かれ、より広い視野で文化や技術を取り入れようとする姿勢を表していました。
上野公園のこの場所は、後に多くの人々に愛され、噴水のある風景は時代を超えて語り継がれることとなりました。この歴史的な出来事を記念して、1877年の第1回内国勧業博覧会は、現在も日本の近代化の象徴的な瞬間として、また、日本における西洋文化の受容と発展を象徴するものとして語り継がれています。