東京都港区海岸に本社を置き、東京都の都市部とその隣接区域を営業エリアとする東京ガス株式会社(設立:1885年(明治18年)10月1日)が1985年(昭和60年)に制定。2021年時点で東京ガス株式会社では「風呂の日」に関する明示的な情報は確認できないものの、この記念日の精神は様々な形で引き継がれています。
高度経済成長期を経て、日本の住宅事情や生活様式が大きく変化した1980年代。かつては家族団らんの場であった銭湯通いが減少し、各家庭に浴室が普及する中で、入浴の持つコミュニケーション機能が薄れつつありました。東京ガスは、「家族で風呂に入って親子の対話を」という思いを込めて、この記念日を制定しました。
日本の入浴文化は単なる身体の清潔さを保つためだけでなく、心身の疲れを癒し、家族の絆を深める重要な生活習慣です。「風呂の日」の制定は、こうした日本特有の入浴文化の価値を再認識し、現代社会においても大切にしていこうという願いが込められています。
「風呂の日」制定から約5年後の1990年(平成2年)、東京ガスを中心に「お風呂をもっと楽しく豊かに気持ちよくしたい」と願う企業が集まり、「風呂文化研究会」が発足しました。この研究会は、世界に誇れる日本文化の一つである「風呂」について深く掘り下げ、その魅力を科学的・文化的側面から分析し、日本だけでなく海外向けにも広く発信する活動を展開してきました。
研究会では、温浴効果の科学的検証、入浴剤の研究開発、理想的な浴室環境の追求、さらには日本各地の温泉文化や入浴習慣の調査、海外と日本の風呂の違いなど、多岐にわたる研究が行われています。また、現代のライフスタイルに合わせた新しい入浴スタイルの提案や、高齢化社会における安全で快適な入浴方法の啓蒙など、時代のニーズに応じた情報発信も行っています。
日付は「ふ(2)ろ(6)=(風呂)」と読む語呂合わせから3月26日に、また毎月26日も同様に風呂の日として記念日とされています。記念日には各地で「お風呂」に関するキャンペーンや割引なども展開されています。