1963年(昭和38年)4月25日のこの日、日本初の横断歩道橋が大阪駅前に完成し、これを記念して4月25日が「歩道橋の日」と制定されました。この歩道橋は、高さ5.5メートル、長さ47.5メートル、幅4メートルであり、大和ハウス工業株式会社と川崎製鐵株式会社が共同で寄贈したものでした。
命名された「大阪駅前交通安全陸橋」は、1991年まで使用されましたが、駅前の再開発に伴い撤去されました。
スポンサーリンクしかしながら、日本で初めて設置された歩道橋はこの大阪のものではありませんでした。1959年6月27日、愛知県清須市(当時は西春日井郡西枇杷島町)において、国道22号線に造られた学童専用の陸橋が竣工しました。これは近隣の学校に通う子どもたちを交通事故から守るための措置であり、「西枇杷島町横断歩道橋」として後に改名されました。この横断歩道橋は、2010年まで50年間にわたって使用されましたが、老朽化と道路拡張のために撤去されました。
「歩道橋の日」は、学童専用陸橋の存在が広く認知されていなかったことから、大阪の歩道橋の完成日が記念日として選ばれたものと思われます。
また、東京では同年の1963年9月10日に、五反田駅前において初めての横断歩道が設置されました。これらの歩道橋の設置は、当時の高度経済成長期における自動車交通事故の増加に対処するための措置として行われました。