新潟県長岡市に本社を置き、車載機器の開発・製造で世界をリードし、特にHUD技術では製造販売で世界トップシェアを誇る日本精機株式会社(設立:1946年(昭和21年)12月24日)が制定。
HUD(Head-Up Display)は、元々は軍用機のパイロット支援システムとして開発されたテクノロジーです。フロントウィンドウに車速、ナビゲーション情報、警告表示などの重要情報を投影することで、ドライバーが前方から視線を逸らすことなく必要な情報を把握できる画期的なシステムです。
通常のメーターやカーナビを見る場合、ドライバーは0.5〜1秒程度、前方から目を離す必要がありますが、HUDならば視線移動の必要がなく、その差は高速走行時には数十メートルの視認距離の違いとなります。この「視線移動時間のゼロ化」が安全運転に大きく貢献しているのです。

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最新のHUDシステムは単なる情報表示だけでなく、AR(拡張現実)技術と融合し、より直感的でインタラクティブな情報提供が可能になっています。例えば、進むべき道路上に矢印を直接投影したり、前方の危険を検知して警告表示を行うなど、リアルタイムで運転をサポートする機能が実装されています。
日本精機の最新HUDシステムでは、広視野角・高輝度・フルカラー表示を実現し、あらゆる天候や照明条件下でも鮮明な情報表示を可能にしています。また、コンパクト設計により様々な車種への搭載も容易になっています。
記念日は、先進的な安全技術であるHUDの魅力や重要性を多くの人に知ってもらうために制定されました。HUDへの理解が深まり、その普及が進むことを目的として、交通事故のない社会に近づくことを目指しています。
日付は「HUD=ハ(8)ッド(10)」の語呂合わせから8月10日を記念日としたもの。