江戸時代において、加賀藩が将軍家に氷を献上し、それが「氷室の日」として祝われたのは旧暦の6月1日である。ことから当時の日本冷凍事業協会における副会長であった創業1924年(大正13年)の老舗小野田商店2代目の社長、小野田正美氏の提案で日本冷凍事業協会が制定。制定団体は日本冷蔵倉庫協会との情報ともある。
氷室は、冬季に自然の氷や雪を貯蔵し、夏季に利用するための施設です。主に江戸時代に利用され、地下や山中に掘られた洞窟や、日光が当たらないように工夫された建物が使われました。将軍や大名に氷を献上するためにも用いられました。
冷蔵技術が発展した現在でも伝統行事として石川県金沢市では現在も1月末に氷室小屋(貯蔵庫)に雪が詰められ、6月30日に雪を取り出す「氷室開き」が湯涌温泉(玉泉湖畔)で行われている。
この記念日は、江戸時代からの伝統を現代に蘇らせるだけの単なる歴史の再現にとどまらず、現代における冷凍技術の進歩と、その恩恵を再確認し冷凍食品や冷凍技術は、私たちの日常生活において欠かせない存在となっており、その基盤を築いた先人たちの努力を忘れないためにも、この記念日は重要な意義を持っている。
日付は、「氷室の日」として祝った旧暦の6月1日から。