スペインのサン・セバスティアン市と姉妹都市提携を結んで中学生派遣などによる交流を行っている瀬戸内海に面した香川県丸亀市が制定。
2019年(平成31年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。
サン・セバスティアン市はスペイン・バスク地方に位置する人口約18万人の街。丸亀市と類似した温暖な気候を持ち、美しい海岸線を誇るリゾート地としての顔を持つ一方、世界的に有名な美食の聖地でもあります。その街並みには伝統的なバルが連なり、世界中の食通たちが舌鼓を打つ場所として知られています。

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この記念日が特に注目するのが、バスク地方が誇る「チャコリ」と呼ばれる白ワインです。チャコリは柑橘系の爽やかな香りと生き生きとした酸味、微妙な苦みのバランスが絶妙な微発泡ワイン。最大の特徴は「エスカンシア」と呼ばれる独特の注ぎ方にあります。グラスから離れた高い位置からワインを注ぐことで、微細な泡が弾け、香りが立ち上り、酸味が柔らかくなるという繊細な飲み方が楽しめます。
「美食の街」を目指す丸亀市は、このチャコリを地域に浸透させることで、単なる姉妹都市の形式的な関係を超え、食文化を通じた深い絆を育んでいます。毎年4月9日前後には、チャコリを楽しむイベントが開催され、遠く離れたバスク地方の味わいを堪能しながら国際交流の機運をはかることが目的。
日本の讃岐うどんとスペインのピンチョスという異なる食文化が出会い、共鳴する場として、「丸亀チャコリの日」は年々その存在感を増しています。姉妹都市交流がもたらした豊かな文化の交差点として、この「チャコリの日」を盛り上げるために、4月6日〜12日を「チャコリウィーク」と定め、両市の絆をさらに深める重要な役割を果たし続けています。
日付は両市が姉妹都市提携の調印をした1991年(平成3年)4月9日から。