12月13日は 【みんなで考えるDEIBの日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

ダイバーシティ就活・転職の場を提供する設立2016年(平成27年)1月の株式会社JobRainbow(ジョブレインボー)が制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

DEIBの本質 DEIBとは、「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(包括性)」「Belonging(帰属意識)」の頭文字をとった言葉です。現代社会に不可欠な価値観を広め、すべての人が自分らしく活躍できる社会の実現を考え目指そうとする事を目的としています。

成果につながる「多様性」の教科書

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多様性(Diversity)

多様性とは、表面的な特徴だけでなく、私たち一人ひとりが持つ独自の経験、価値観、思考様式までを含む概念です。性別、年齢、国籍といった目に見える要素から、思考パターン、人生経験、価値観といった内面的な要素まで、あらゆる「違い」を積極的に認め、尊重することを意味します。

企業においては、多様なバックグラウンドを持つ人材が集まることで、同質的な組織では生まれ得なかった革新的なアイデアが創出されます。消費者の多様なニーズを理解し、幅広い市場に対応できる強みも生まれるのです。

公平性(Equity)

公平性とは、単に同じものを与える「平等」とは一線を画します。それは、各個人の置かれた状況や背景を考慮し、真の機会均等を実現するために必要な調整やサポートを提供することです。

例えば、身体的障害を持つ従業員に対するアクセシビリティの確保、育児や介護との両立支援、言語的ハンディキャップを持つ人へのコミュニケーション支援など、それぞれのニーズに応じた「公平な」環境整備が求められます。これにより、すべての人が自分の潜在能力を最大限に発揮できる土壌が整うのです。

包括性(Inclusion)

多様な人材がいるだけでは真の組織力は生まれません。包括性とは、その多様性を活かす組織文化を指します。異なる意見や視点が自由に表現され、尊重される環境。少数派の声も大切にされ、意思決定プロセスに幅広い視点が取り入れられる組織風土です。

こうした「心理的安全性」が確保された環境では、イノベーションが促進され、リスクを恐れない挑戦的な姿勢が育まれます。また、従業員のメンタルヘルスも向上し、離職率の低下にもつながることが研究で明らかになっています。

帰属意識(Belonging)

DEIBの最終的な目標は、すべての人が「ここにいていいんだ」「自分はかけがえのない存在だ」と感じられる状態を作ることです。この帰属意識は、単なる満足感を超えた深い組織へのコミットメントを生み出します。

自分のありのままを受け入れられ、価値ある貢献者として認められていると感じるとき、人は最大のパフォーマンスを発揮します。そして、組織や社会に対する深い愛着と責任感が生まれるのです。

DEIBへの取り組みは、単なる社会的責任や倫理的配慮を超えた、明確なビジネス上の価値を創出します。多様性から生まれるアイデアや視点は、より豊かな製品やサービスの開発につながり、競争力を高めます。また、多様な背景を持つ人々が協力すると、複雑な課題も新たな視点から解決でき、効率的で効果的な解決策が導き出されます。

さらに、自分の意見が尊重される環境では、社員のモチベーションが向上し、高いエンゲージメントを実現します。その結果、優秀な人材が自然と集まり、組織全体がより良い方向に向かうことになります。DEIBは、持続可能な未来を築くために不可欠な要素です。

記念日を機に、私たちひとりひとりが自分の環境の中でDEIBを実践し、より包括的で公平な社会の実現に貢献していきましょう。それは、未来の世代に残せる最も価値ある遺産となるはずです。

日付は、12月は文化的多様性が集う、多様な祝祭などが重なり合う月であり、「December(12月)」頭文字「DE」と、数字の13を「IB」に見立てることで「DEIB」となることから12月13日を記念日としたもの。

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