11月1日は 【むかわ町ししゃもの日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

日本固有種の「本ししゃも(柳葉魚)」の主要な漁場として知られ、この貴重な魚を「町魚」に指定している北海道勇払郡むかわ町が制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。

本ししゃもは、十勝川、庶路川、新釧路川、沙流川、鵡川(むかわ)で産卵する日本固有の魚種です。秋に川を遡上し産卵する習性を持ち、特に11月が旬となります。身は柔らかく、上品な甘みと香ばしさが特徴で、むかわ町では伝統的に「すだれ干し」という独特の干し方で加工されてきました。


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しかし、河川環境の変化や乱獲などにより、むかわ町の漁獲量はかつて年間178トン以上あった漁獲量は、近年では数トンにまで激減。「幻の魚」と呼ばれる所以です。この状況を受け、むかわ町では資源保護と持続可能な漁業を目指した取り組みを積極的に展開しています。

この記念日を通じて、町民のししゃもへの関心と理解を深め、観光資源としての価値を高め、地域経済の活性化を図ることが目的。

日付は「ししゃも」の旬が11月であり、すだれ干しの形に似ていることなどから11月1日を記念日に。数字の1が持つ「始まり」「スタート」の意味から、むかわ町の「ししゃも」の復活への決意を象徴も表現している。

「本ししゃも」と「カラフトししゃも」の違い

スーパーマーケットの魚売り場で「ししゃも」として販売されている商品の約9割は、実は「カラフトししゃも(英名:capelinカペリン)」という別種の魚です。これはノルウェーやカナダなどから輸入される魚で、生物学的には本ししゃもとは全く異なる種類です。オホーツク海の樺太周辺でも獲れるために和名で付けられた名前です。北海道に行った際には食してみてはいかがでしょう。ちなみに北海道ではししゃもと言えば「本ししゃも」が一般的です。

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