4月14日は 【ピロリ菌検査の日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

神奈川県伊勢原市に事務局を置き、プロバイオティクスの基礎臨床研究および製品開発を支援などを手がける一般社団法人日本プロバイオティクス学会(設立:2016年(平成28年)12月2日)が制定。

この記念日は、ヘリコバクター・ピロリ(通称:ピロリ菌)という微生物について、その検査や除菌の重要性を社会に広く伝えることを目的としています。ピロリ菌の感染予防はもちろん、除菌が成功した後も、胃がんの早期発見のために定期的な検診を受ける大切さを改めて認識してもらうことが、この取り組みのねらいです。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の主な原因菌であり、胃がん発症の最大のリスク因子としても知られています。実際、日本では胃がん患者の約98〜99%がピロリ菌感染者であると報告されており、この菌の感染を早期に発見し、適切に除菌治療を行うことが胃がん予防の要とされています。

胃の病気とピロリ菌 胃がんを防ぐために

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ピロリ菌の検査方法には、血液検査(抗体検査)、尿検査、便中抗原検査、呼気テスト(尿素呼気試験)、内視鏡下での生検検査など複数の方法があります。これらの検査は比較的簡便で身体的負担も少なく、早期発見に役立ちます。

検査で陽性となった場合は、**保険適用の除菌治療(一次除菌・二次除菌)**を行うことで、胃がんの発症リスクを約3分の1〜4分の1程度に減少できることが臨床研究で明らかになっています。

特に50歳以上では胃がんの発症率が高まるため、この年齢層の検査が推奨されますが、40歳代からの検査も意義があります。また、ピロリ菌の感染は主に**幼少期(5歳頃まで)**に起こるとされ、家族内感染も問題視されているため、家族ぐるみの感染対策も重要です。

日付は1982年(昭和57年)4月14日にオーストラリアの消化器病専門医であるバリー・マーシャル博士とロビン・ウォーレン博士が、胃潰瘍や胃炎の原因となるピロリ菌を世界で初めて発見されたことから。この革新的な発見により、両博士は2005年(平成17年)にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

※参考サイト:https://www.msdmanuals.com/home/digestive-disorders/gastritis-and-peptic-ulcer-disease/peptic-ulcer-disease#Treatment_v753918
https://higasiosaka-hp.com/higasiosaka/visitor/list/endoscope/helicobacterpylori1
https://www.musashino-clinic.com/hp/stomach_cancer/

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