国内に残る城跡や城郭建築の調査研究、保存・普及活動を行う任意団体『日本城郭協会』として1955年(昭和30年)2月に設立、1697年6月に財団法人化した財団法人日本城郭協会が1974年(昭和49年)度に定めた城の記念日。
日本の城は、戦国時代から江戸時代にかけて築かれた歴史的建造物であり、当時の建築技術や文化、そして武将たちの知恵が詰まった貴重な文化遺産です。現存する城郭の多くは、江戸時代に各藩の政治・軍事の中心として機能していました。
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この記念日は、日本の誇る城郭文化の保存と継承を目的として定められました。現在、全国には国宝5城(松江城(島根県)、姫路城(兵庫県)、彦根城(滋賀県)、犬山城(愛知県)、松本城(長野県)をはじめ、重要文化財に指定された城が数多く存在します。これらの城は、地域の観光資源としても重要な役割を果たしています。
春の訪れとともに桜が咲き誇る4月は、多くの城が最も美しい姿を見せる時期でもあります。日本各地の城では「城の日」を記念して様々なイベントが開催され、城郭ファンだけでなく、家族連れや観光客にも城の魅力を伝える機会となっています。
日本100名城や続日本100名城を巡る「城めぐり」は、歴史探訪と観光を兼ねた魅力的な旅として人気を集めています。城の日である4月6日を含む春の行楽シーズンは、桜と城のコントラストを楽しむ絶好の機会です。悠久の歴史を刻む石垣の間を歩き、天守閣から眺める景色は、現代の私たちに先人の知恵と美意識を伝えてくれます。
日付は「し(4)ろ(6)」の語呂合わせから4月6日に。