1911年（明治44年）開業の山梨県甲府市に本社を置く和洋菓子の株式会社澤田屋が制定。
澤田屋が誇る銘菓「くろ玉」は、1929年（昭和4年）に発売されて以来、山梨県を代表する伝統的な和菓子として多くの人々に親しまれています。「くろ玉」は、外側に黒砂糖を使った羊羹をまとわせた真っ黒な見た目が特徴で、その中には青えんどう豆を使用したうぐいす餡が詰まっています。外側の濃厚な甘みと、中の餡の上品な甘さが織り成す絶妙な味のバランスが、多くの人々の心をつかんだ人気の商品。
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その独特の黒い玉状の形と美しい艶は、一見するとシンプルながらも洗練された美しさがあり、一つ一つ手づくりの職人の技が光る一品です。和菓子としての伝統を重んじながらも、どこかモダンな雰囲気も感じさせる「くろ玉」は、贈答品としても大変人気があります。
「くろ玉」はただの和菓子ではなく、時代を超えて愛され続ける山梨の文化そのものと言えるでしょう。口に入れると、まずは羊羹の程よい弾力と黒砂糖の濃厚な甘さが広がり、次にふわっとしたうぐいす餡の優しい風味が追いかけてきます。この二層の味わいが織り成すハーモニーは、まるで季節の移ろいのような豊かさを感じさせてくれます。澤田屋の「くろ玉」は、歴史と共に進化し続ける伝統の銘菓として、今もなお多くの人々に愛され続けているのです。
日付は「くろ玉」の「9（く）」と「6（ろ）」の語呂合わせから9月6日に。