農業の生産支援や農産物の販売、生活に必要な商品・サービスの提供、金融(貯金・融資)業務、保険(共済)などを通じて、組合員や地域住民の生活と農業振興を支える総合事業を行っている沖縄県農業協同組合が制定。
2026年(令和8年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。
第一に、沖縄野菜の「最盛期の始まり」を広くPRすること。 亜熱帯の温暖な気候に恵まれた沖縄では、本土とは異なる独自の農業カレンダーが営まれています。2月を迎えると、島の畑では冬から春への移ろいとともに、ゴーヤー(にがうり)、島らっきょう、島にんじん、紅芋、ハンダマ(水前寺菜)、フーチバー(よもぎ)、シマナー(からし菜)、パパイヤ(青パパイヤ)など、沖縄ならではの個性豊かな野菜たちが一斉に旬を迎え始めます。太陽の恵みをたっぷり受けて育ったこれらの島野菜は、ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどの栄養素が豊富で、古くから「ぬちぐすい(命の薬)」として沖縄の食文化と健康長寿を支えてきました。
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ゴーヤーチャンプルー、にんじんしりしり、ジューシー(炊き込みご飯)、イナムドゥチ(白味噌仕立ての汁物)、パパイヤイリチーなど、島野菜を活かした郷土料理の数々は、沖縄の暮らしと切り離すことのできない食の遺産でもあります。この最盛期の到来を記念日として発信することで、県内外の消費者に旬の沖縄野菜の魅力を届けたいという想いが込められています。
第二に、生産者と消費者が「顔の見える関係」で直接ふれあう場を創出すること。 ファーマーズマーケットの最大の特長は、作り手の顔が見える売り場です。生産者が自らの名前を記した農産物を棚に並べ、時には店頭に立って調理法や食べ頃を消費者に直接伝えます。「この島らっきょうは天ぷらにすると最高ですよ」「今朝採れたばかりのゴーヤーだから苦味が爽やかですよ」——そんな何気ない会話のなかに、農業への理解や生産者への感謝が自然と芽生えます。この記念日を通じて、そうしたふれあいの機会をより一層広げ、食と農のつながりを実感できる一日にすることを目指しています。
第三に、地産地消の促進と地域農業の持続的発展に寄与すること。 地元で育てられた農産物を地元で消費する「地産地消」は、輸送にかかるエネルギーやコストを削減するだけでなく、地域経済の循環を生み、農家の経営安定にもつながります。ファーマーズマーケットを日常的に利用する文化を根づかせることで、沖縄の農業を次世代へ引き継ぎ、島の食と暮らしを未来につないでいく——この記念日には、そうした長期的な展望も託されています。
日付は、沖縄では冬から春にかけて野菜の出荷が充実し、みずみずしい「旬の走り」が店先を彩りはじめる時期であることと、「ファ(2)ーマーズ(2)マーケット ふ(2)れあいの日」の語呂合わせから2月22日に制定されました。温暖な気候と施設栽培の恵みが重なるこの季節は、まさに「おいしさのスタートライン」が引かれる時期。生産者と消費者が笑顔で言葉を交わし、地産地消の輪を広げていく――その願いを込めて記念日化されました。