日本人の食卓に欠かせない伝統食「餅」の魅力を再発見し、その食文化を未来へと継承するための特別な日として全国餅工業協同組合が制定。
2010年より記念日として実施。
全国餅工業協同組合は、国内産水稲もち米だけを原料とし、添加物を極力使用せず、良質で安全安心な包装餅を製造することにこだわりを持つ団体です。日本の伝統的な食文化である餅の普及と発展を使命とし、「おもちの日」を制定しました。

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餅は日本の食文化において、古来より神様へのお供えや祝い事に欠かせない特別な食べ物でした。正月の鏡餅、祝い事の紅白餅、子どもの成長を祝う誕生餅など、人生の節目や季節の行事に深く結びついています。
お正月には「年神様」をお迎えするための鏡餅を飾り、1月11日の鏡開きで家族全員で分け合って食べることで、一年の幸せと健康を願う風習があります。このように餅には、単なる食べ物を超えた文化的・精神的価値が込められているのです。
栄養面においても、餅は優れた食品です。主成分である炭水化物はエネルギー源として重要であり、タンパク質やビタミンB群も含まれています。また、噛みごたえがあることから、咀嚼回数が増え、脳の活性化や肥満予防にも役立つと言われています。
日付は「10」と「10」を横に並べると、日本の伝統的な角餅と丸餅が並んでいるように見えることから、10月10日が選ばれました。また、この日は、もともと東京オリンピックの開催日にちなんで「体育の日」として親しまれていました。運動会などの行事ではスポーツと餅が深く結びついており、日本の食文化と体育との関わりを象徴する日ともなっています。