12月20日は 【霧笛記念日】どんな日?制定目的・意味と制定理由解説!

霧信号所(きりしんごうしょ)とは、霧や吹雪などで視界が悪いときに、船舶に対し音で信号所の位置や方位を知らせるものである。昔から灯台では光によって船に暗礁などの場所を知らせていたが、霧の中では光は届かなかった。そのため、音を使う試みがなされた。

1879年(明治12年)12月20日のこの日、尻屋埼灯台(青森県東通村)に蒸気式霧笛(むてき)が採用されたことを記念して制定。

スポンサーリンク
図解入門 よくわかる最新船舶の基本と仕組み[第3版]

霧信号所は、かつて海の安全を守るために重要な役割を果たしてきた。しかし、技術の発展によって、20世紀以降は地上系電波航法システムLORAN、舶用レーダーやGPSなどの航海計器の普及により、視界不良時においても容易に測位が可能となった。そのため、2007年(平成19年)に海上保安庁は、霧信号所を順次廃止することを発表した。

そして、2010年(平成22年)3月31日をもって、海上保安庁所管の霧信号所はすべて廃止となった。一部漁協などでは代替機を設置して場所も存在する。

タイトルとURLをコピーしました