発足1961年(昭和36年)全国薫物線香組合協議会を前身とする、兵庫県淡路市の淡路市商工会に事務局を置き、全国の薫物や線香の業者が加盟するこの団体は、薫物や線香の歴史や文化、知識を広め、消費を促進すること、そして会員同士が情報を共有し、交流や親睦を深めることを目的とする日本薫物線香工業会が1992年(平成4年)4月4日に制定。
日本のお香の最初の記録としては、遥か1400年以上前にさかのぼります。日本書紀の記述によると、推古天皇3年(595年)の春霞立つ4月、淡路島の海岸に一つの奇跡が漂着しました。それは、ひと抱えもある大きな香木「沈水(じんすい)」でした。島民たちが何気なく火にくべたその木片から、かつて経験したことのない芳醇な香りが立ち昇り、人々を魅了したといいます。
この貴重な発見は直ちに朝廷に報告され、聖徳太子はその香木を用いて観音像を彫刻したとされています。現在も淡路島の枯木神社には、この伝説的な香木がご神体として大切に祀られ、日本の香文化発祥の証として、静かに時を刻んでいます。

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1400年以上前に始まった日本のお香文化は、仏教儀式や貴族の遊興から始まり、茶道や武家の作法へと広がりました。そして現代では、メディテーションやリラクゼーション、アロマテラピーとしての側面も持ち合わせ、新たな価値を生み出しています。
香りには、心を落ち着かせたり、思い出を呼び覚ましたり、空間を清めたりする力があります。記念日には、そんな香りの魅力を改めて感じ、日常生活に取り入れるきっかけの日です。香りを楽しむ習慣を広め、香りの文化を未来へつなげていくことを目的としています。
日付は「日本書紀」に記された日本最古のお香にまつわる記録に由来し「595年の夏4月、淡路島に沈水(香木)が漂着した」との記述があることと、「香」の字は一十八日と読み分けられることから4月18日に。