沖縄県浦添市に事務局を置く、豆腐よう製造に関わる製造企業7社からなる豆腐よう協議会が制定。
2025年(令和7年)一般社団法人日本記念日協会に制定・登録。
豆腐ようは、沖縄の伝統的な島豆腐を米麹や紅麹、そして琉球王国を代表する蒸留酒・泡盛に漬け込み、じっくりと発酵・熟成させた珠玉の発酵食品です。琉球王朝時代には宮廷料理の一つとして珍重され、王族や高級官僚のみが口にすることのできる特別な食として、その技法は代々受け継がれてきました。
島豆腐本来の風味に、発酵によって生まれる複雑な旨味とチーズのような芳醇な香り。そこに泡盛の芳醇さが絶妙に調和した豆腐ようは、少量でも満足感をもたらす逸品です。発酵過程で生まれるアミノ酸は滋養に富み、カルシウムやタンパク質も豊富に含まれています。

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豆腐ようは熟成期間によって味わいが変化し、若い時期は爽やかな香りと軽い塩味、半年以上熟成させると深いコクと芳醇な香り、まろやかな味わいへと変化します。泡盛やワインのおつまみとして親しまれ、近年では観光客からも注目を集める沖縄の伝統的な珍味として人気を博しています。
「豆腐ようの日」の制定には、琉球王朝から受け継いだこの貴重な食文化を守り、次世代に伝えるという使命感があります。また、沖縄を代表する名品として国内外に広め、その魅力を伝えていくことで、沖縄の食文化の豊かさを発信する重要な役割も担っています。
日付は「とう(10)ふ(2)よ(4)う」の語呂合わせから10月24日を記念日としたもの。